従来の電球式ウインカーに比べて、LEDウインカーは消費電力が非常に少ないため、車両の電気系統が球切れと誤認識し、点滅速度が速くなる現象（ハイフラッシャー）が発生することがあります。これは、ウインカーリレーが電流の変化を検知して点滅を制御しているため、LEDウインカーの消費電力の少なさによって正常な点滅間隔を維持できなくなるためです。

【ロードイコライザーの問題点】

従来の解決策として、LEDウインカーと並列に抵抗（ロードイコライザー）を接続する方法がありますが、これは抵抗で電力を消費させることで擬似的に電球と同じ負荷を作り出す方法であり、発熱や消費電力の無駄というデメリットがあります。また、車種によっては効果がない場合もあります。

【Multi Flash Cの利点】

Multi Flash Cは、上記のような問題点を解決するために開発されたモジュールです。純正ウインカーリレーの信号に関わらず、一定の点滅周波数を作り出すため、ハイフラッシャー現象を根本的に解消することができます。また、ロードイコライザーのような発熱や電力消費の無駄もありません。

【CANバス搭載車における注意点】

CANバスとは、車載ネットワークの一種で、複数の電子制御ユニットが通信を行うための規格です。CANバス搭載車では、ウインカーの制御もCANバスを通じて行われている場合があり、Multi Flash Cを取り付けることでエラーが発生する可能性があります。これは、MultiFlash CがCANバスの信号を直接制御するものではないためです。CANバス搭載車の場合は、CANバスに対応した【Vari Load】の使用が推奨されます。

【まとめ】

Multi Flash Cは、LEDウインカーのハイフラッシャー対策として非常に有効な製品です。ただし、CANバス搭載車の場合は注意してください。